エコピ勉強会の2008年いろいろ:「つながりの回復」がテーマだったのかも
昨夜(2008年12月3日)は、2008年最後のWebSigエコピ勉強会でした。
ゲストは「畑がついてるエコアパートをつくろう」の平田裕之さん。
参加者の満足度はとっても高かったようです。ぼくの感想はあとで書きます。
ここでは、ぼくがやったミニ発表「2008年のWebSigエコピ勉強会を振り返って」からちょっとシェアしておきたいと思います。
勉強会ではほぼ毎回発表しているけど、その中でも光っている言葉や考えを集めたものです。
まずは枝廣淳子さんの「がんばっている日本を世界はまだ知らない」から。
「環境問題に関して、『何がいけないのか』はもうかなりわかっています。『どうしたらいいか』もかなりわかっています。(...)今必要なのは、『必要なことを実際に行っている実例』と『そのような取り組みがどんどん広がりつながっているという躍動感、自分たちも飛び込みたいと思えるようなワクワク感』を伝えることだ、と思うのです。」
「『何をしなくてはならないかを知っていること』と『すべきことを実際にすること』の間には、じつは大きな溝があります。多くの人や組織や国にその溝を越えてもらうためには、『もう行っている組織や地域があること』と『その結果、その組織や地域がどんなにイイ思いをしているか』を伝えることです。」
次は、視覚障害者の日常を小説風に綴った「朝子さんの点字ノート」から。
(銚子への家族旅行で、視覚障害者の朝子さんが一人で露天風呂を楽しむシーン)
なんと波の音が、大きく聞こえるではないか。
私は歓声をあげた。
「波の音を聞きながらお風呂に入れるなんて、ほんとうに感激」
すると、三人組の奥さんの一人が言う。
「海も見えるし、犬吠埼灯台も見えるんですよ」
「あら、あの白いのカモメかな、違うかな、でも鳥みたいだよね」
と、別の奥さんが言う。
「まあ、それじゃあ見晴しがいいんでしょうね」
自然に私も言葉が出る。
「そう、とても見晴しが良くて、最高の露天風呂なのよ。この風で雲もどこか
へ飛んで行っちゃったみたいね。明日はきっと晴れますよ」
この一節からは、視覚障害者だって露天風呂は楽しいし、ぼくら健常者だって視覚以外の感覚も使って自然を味わっているんだ、という、まとめてみれば当たり前のことへの気づき、またハンディキャップを持った人と普通の人の自然なコミュニケーションのやり方、みたいなものを学べました。
最後は、「自然保護を問い直す 環境倫理とネットワーク」という本から。
自然保護には、たとえば人間の便益を守るために自然を「保全」すべきという考え方、人間の活動を制限してでも自然を「保護」すべきという立場までさまざまなバリエーションがあり、また国の成り立ちや歴史的経緯によっても自然観は違う。
この本ではそういうことを説明した上で、
- 生身(なまみ):人間が社会的・経済的リンク、文化的・宗教的ネットワークの中で、不可分なかたちで自然とかかわっていること
例:遊牧民が飼育した動物を自ら殺して食べること - 切り身(きりみ):ネットワークが切断され、自然と部分的に関係を結んでいること
例:スーパーで肉のパックを買うこととか
という概念を元に、
- 環境問題の本質は「人間から離れて存在している自然が損なわれることではなく、人間と「生身」のかかわりあいがあった自然が、「切り身」化していくこと」だ
- 木を伐ってはいけないのではない。木を伐る行為が、ローカルな社会的・経済的、文化的・宗教的状況の全体性を損なうことがないか、また、木を伐る場合には、別のネットワークの形成によって代わりの全体性が形成されるかどうかが重要だ
という考えを述べており、ぼくはとても納得できました。
2008年に学んだことを振り返ると、「つながり(と、その回復や創造)」が基調というか通奏低音のように流れていたのではないか、なんて考えます。
エコピ勉強会は2009年も続きます。ぜひご参加ください。
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